【自作戦記】『東部戦線』第1部『ポーランド電撃戦』~ワルシャワの降伏~

一方、ブレスト・リトフスク要塞の西にあるポーランドの首都ワルシャワでは、ワルシャワ守備隊が頑強な抵抗を続けていた。
9月16日からドイツ空軍はワルシャワ守備隊に対し、爆撃機で降伏を促すビラを投下し続けてきたが、ワルシャワ守備隊は一向に屈せず、徹底抗戦の構えを見せた。
9月21日、一時停戦してワルシャワ市内から外国人約1,200人を退去させると、その4日後の9月25日午前8時、ついにドイツ軍によるワルシャワへの総攻撃が始まった。
およそ1,000門の火砲と400機の爆撃機によって、ワルシャワに砲爆撃が加えられた。

ゴルニック「一体これまで、我々はどれだけの民間人を殺してきたのかな?」

9月26日夕刻、ワルシャワへ偵察任務に向かうBf110駆逐機の機上、ゴルニックは思った。

ハルターマン「小隊長、間もなくワルシャワ上空に達します。」

ゴルニック「そうだな。なぁヨハン、軍人になって後悔した事はあるか?」

ハルターマン「ありますよ。」

ハルターマンは答えた。

ハルターマン「スペイン内戦の時ですけどね。ゲルニカの街を爆撃した時、そう思いました。」

ハルターマンがその時の状況を思い出しながら、淡々と話す。

ハルターマン「爆撃隊の爆弾が教会に落ちましてね。そこから蟻の様に女子供老人が湧き出てきました。そこを命令とは言え、俺達が機銃掃射するんです。あの時は、本気で軍人を辞めたくなりましたね。」

ゴルニック「そうか。今はどうだ?」

ハルターマン「今回のポーランドとの戦いで、もう慣れましたよ。軍人としては必要な事かも知れませんが、人間としては終わってますね。少尉殿のようなお子様でも、そのうち慣れますよ。」

そう言いながら、ハルターマンは双眼鏡を手に、ワルシャワの街を視察した。

ハルターマン「もう敵は居ません。」

ゴルニック「そうか・・・基地へ帰るぞ、ヨハン!」

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9月27日、ポーランドの国民的音楽家、ショパンのピアノ曲がラジオから流れると、ワルシャワ守備隊は遂にドイツ軍への降伏を発表した。
ルーマニアに逃れていたポーランド政府はイギリスへと亡命、ドイツとの徹底抗戦を宣言した。
開戦後わずか4週間で、ポーランドの国土はドイツ領とソヴィエト領とに分断され、ここにポーランド戦役は終結した。
この後、ポーランドは『ナチスによるユダヤ人虐殺の地』として、殺戮の嵐が吹き荒れる事となる・・・
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[ 2010/01/12 18:00 ] 自作戦記:東部戦線第1部 | TB(-) | CM(2)

民間人を殺す・・・というのは確かに・・・・なんだ・・・軍人としては本末転倒なんですよね。。。本来は政治や軍人からの暴力から守るのが軍人の仕事なんですけどね。(ノД`)・゜・。悲しい必要悪です。。。
[ 2017/04/14 22:31 ] [ 編集 ]

>>LandM様

こんにちは^^
自国の民間人を護るのが軍人の役目ですが、第二次世界大戦では無差別爆撃や機銃掃射や艦砲射撃など、敵国の民間人も狙うようになってしまいました・・・
いつも思うのですが、防衛戦争は『必要悪』ではあっても、侵略戦争は『絶対悪』。
微妙な違いはあってもやはり戦争は『悪』であって、決して『善』とは成りえないのだと、そう思います・・・
[ 2017/04/15 14:05 ] [ 編集 ]

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